こまっち映画紹介

某地方国立大生による、ゆる〜い映画レビューです。

このブログの方向性について

こんにちは、こまっちです。

 

このブログでは当初は映画レビューをやっていこうと思っていたのですが、レビューは思ったよりも難しく素人にできるものではないと感じたので、感想を交えた映画紹介ブログにしたいと思います。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

砂の器(1974公開)

あらすじ

松本清張の同名小説を野村芳太郎監督が映画化。手がかりは「カメダ」という言葉だけ。そんな手がかりの少ない殺人事件の捜査を進めるうち、過酷な人生を送ってきたある人物が浮かび上がってくる。

 

ジャンル:ミステリー

おすすめ度:★★★★☆

【ひとこと感想】

「初見だと意味分からないけど奥は深そう」

 

 

こんにちは!

記念すべき第1回目の映画レビューは野村芳太郎監督の『砂の器』です。

まさか私も1回目がこの映画になるとは思ってもいませんでしたが、たまたま授業でフルで見たのでレビューすることにしました!

 

 

【ネタバレ無しレビュー】

まず長いです。上映時間が2時間23分もあるので気力を充実させておかないと途中でリタイアしてしまうかもしれません。ただその分の面白さ、深さは散りばめられています。

脚本、映像、音楽どれをとっても素晴らしいです。

脚本に関してはネタバレになってしまうので、ネタバレ有りレビューにて書きたいと思います。

映像に関しては、昭和の映画なので舞台が作り物ではないところが、平成生まれの私としては新鮮でした!劇中では刑事さんが西から東まで行ったり来たりするので、その度に昭和ならではのノスタルジーを感じることができます。

音楽に関しては、この物語の一つのキーが音楽ということもあり、圧巻の一言です。特に伏線が回収されるシーンでの音楽の使われ方は鳥肌モノです!実際にこの映画に使われた音楽は、後に再構成されリリースされています。気になった方は全曲演奏聴いてみてください!

ピアノと管弦楽のための組曲「宿命」で検索!

以下20行ほどあとにネタバレ有りレビューです。まだ映画を見ていない人は映画を見てから読んでね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ネタバレ有りレビュー】

見終わった直後だと全然意味分からないですよね。まず殺人の動機が分かりません。浮かび上がるのは過去の自分を知る人を消す、ということですけど、なんかそんな単純な感じはしないんですよね。タイトルも意味不明ですし。

ということで今からこまっちの考察が始まります!レビューというより考察なんですが、どうかご容赦を(笑)

 

まずタイトルの『砂の器』。砂の器といえば何を想像しますか?私は最後には壊れてしまう紛い物という印象を持ちました。これが和賀としての人生を表しているのではないかなと。

殺人の動機は『宿命』の完成のためです。幼少期に父親と離れ、和賀としての人生を宿命として作曲した。しかし完成間際になって本浦であった過去を知る三木に会ってしまい、父親に会えと言われる。和賀としての人生を作曲した『宿命』の完成に、本浦秀夫の象徴である父親と会うことは不要と判断。その結論から和賀としての人生を貫くべく、本浦秀夫を知る三木も殺害したのではないか。

そして和賀は自身の人生を作曲した『宿命』を初演し名声を得る。しかし実際にはこのあと逮捕されることになる。つまり和賀の『砂の器』としての人生は終わりを迎える。これが映画の名前が『宿命』ではなく『砂の器』になった理由だと考えます。

この考察であればタイトルの意味と、殺人の動機がはっきりとします。ただこれだと高木、田所といった女性の登場人物の説明が何一つつかないという…

授業の友達は高木に自分と父親を捨てた母親を重ねていて、そこの穴を埋めているという風に考察していて、なるほどな〜と思いました。

 

このような感じで複数の解釈がある作品だと思います。もしかしたらこんなに深読みせずに、現在の人生を崩さないため過去を知る人物を殺した、というだけなのかもしれません。ただ意味深な映画の作りが考察を捗らせる要因になっている気がします。

皆さんもぜひ自分なりの考察を考えてみてください!

 

以上、『砂の器』のレビューでした!

それでは!

はじめまして!

みなさん、はじめまして!

新参ブロガーのこまっちと申します。

 

大学生活もひと段落し、何かやってみたい!という思いから、ブログを始めてみることにしました!

 

自宅の近くにレンタルビデオ屋があるので、それを活かし映画レビューをやっていきたいと思っています。

更新頻度は未定ですが、できるだけ頻繁に更新していきたいです。

 

まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いいたします!